在宅介護で大変なトイレ介助の負担を軽減!問題点と対策方法とは?!

高齢者とトイレ
この記事のポイント!
  • トイレ介助の負担軽減方法が書いてある!
  • 在宅でのトイレ介助が不安な人に見て欲しい!
  • トイレ介助にまつわる、問題点と対策を解説!

みなさん、こんにちわ。今回は、トイレ介助を自宅で行う場合に考えられる問題点と対策について書いてみます。

家族が行うケアの中でも、トイレ関連は問題点が多く、家で介護をする事を諦めてしまう原因になりやすいです。

それだけ、介護負担の多い項目だという事です。

無理に在宅での介護を続ける必要は無いと考える自分ですが、この記事を読んで少しでも介護負担が減ってくれたらうれしいと思います。

また、これから介護を始める人は、どんな問題が起こる可能性があるのかを知っておくと良いと思います。

状況別で問題点を考えていく

問題は、色々な原因で起きます。身体機能の問題だったり、認知機能の問題であったり。

内容が同じでも、原因が違う場合は対策も変わってきます。

まずは、何故そうなってしまうのかを考える必要があります。

身体機能が原因で起きる問題点とは・・

高齢になれば、ケガや病気が無くても、体力も低下すれば筋力もなくなります。

歩行は不安定になり、転びやすくなります。

何かに掴まらないと立っていられなくなったり、誰かの支えが必要になる人もいます。

身体機能が原因で起こる問題は、主に転倒・転落に繋がる事が多いです。

歩行が不安定で、トイレまでの移動が難しい

歩行が不安定になると、まずトイレまでの移動が難しくなります。

車いすや歩行器を使用している人でも、段差や扉の開け閉めなどがあると、介助が必要になってしまう事もあります。

また、移動に時間が掛かる事で、トイレに間に合わず失禁に繋がってしまう人もいます。

おすすめの対策
  • 段差解消スロープの設置
  • トイレに近い居室に移動する
  • ポータブルトイレの使用

立位が不安定で、ズボンの上げ下げが出来ない

何とかトイレまで移動が出来ても、ズボンの上げ下げが出来ない人も沢山います。

基本的には、最低でもズボンを操作するために、片手で体を支える必要があるからです。

また、一般的なトイレには、体を支えるために必要な手すりも設置されていないため、さらに難易度は高くなります。

おすすめの対策
  • 据え付け型手すりの設置
  • ベストポジショニングバーの設置

座っている姿勢が保てない。便器から立ち上がれない

筋力が低下すると、座っていても傾いてしまう人もいます。

便器の座面は、普通の椅子に比べて不安定な作りのために、特に注意が必要になります。

また、一般的な便器の高さは約42㎝程です。足の力が弱かったり、身長が高い人は立ち上がりが難しくなる人もいます。

おすすめの対策
  • 便器に装着できる手すりを設置
  • 補高便座を使う

トイレ介助を楽にする、道具を紹介

認知機能が原因で起きる問題点とは・・

認知面が低下すると、記憶力の低下や理解力の低下が起こります。

トイレ介助では、それらが行動を阻害したり、不潔行為に繋がる事が多いです。

身体機能の問題に比べ、家族の精神的な負担が大きくなる原因になりやすいと思います。

トイレの場所や用途が分からなくなる

記憶力の低下にて、トイレの場所が分からなくなります。

行くまでに時間が掛かる事で失禁してしまったり、不穏になる事もあります。

さらに、認知症が進行すると、トイレの用途が分からなくなり、違う場所で排泄を行ってしまう場合もあります。

おすすめの対策
  • 入り口に、分かりやすい目印(写真や文字)を付ける
  • トイレの扉を開けておく
  • 毎食後など、決まった時間に誘導する事で、トイレでの排泄を習慣にする

尿意や便意を感じなくなる。頻尿が見られる。

尿意や便意が分からなくなると、失禁が増えていきます。

逆に尿意を常に感じるようになり、頻回にトイレに通うようになる人もいます。

失禁が増えれば、交換する頻度が増え介助負担が増えます。また、昼夜問わず頻回にトイレに行くようになると、介護者も十分な睡眠が取れなくなります。

本人の生活リズムも乱れ、昼夜逆転の原因になります。

おすすめの対策
  • 決まった時間にトイレで排泄する事で、排泄コントロールを改善する
  • 寝る前にトイレを済ませる。水分を取り過ぎないように注意する
  • 日中を活動的に過ごす事で、夜に良眠出来る環境を作る

依存的となり、自主性が低くなる

トイレ介助だけでは無いですが、認知症の方が依存的になる事は多いです。

自分で出来る事でも人がやってくれないと、自分からやろうとはしません。

特に排泄は、食事と違ってお腹がすくと言った事もないため、本人的には関心が薄くなるのかもしれません。

おすすめの対策
  • 本人が出来る事は、介助しない。(過介助に注意)
  • トイレでの排泄を繰り返す事で習慣化する

オムツいじりなどの不潔行為をしてしまう

理解力が低下すると、失禁などで不快感がある場合、手で触ってしまう事があります。

他にも、汚れた紙パンツを自分で脱いでどこかに隠したり、タンスに戻したりすることもあります。

こういった不潔行為は、家族の精神的な負担を一番大きくするのではないでしょうか。

おすすめの対策
  • 定期的なトイレ誘導を行い、汚れている時間を短くする
  • 尿量などに合わせた、吸収パットを使用する

その他の事が原因で起きる問題とは・・

身体機能や認知機能以外にも、排泄面での問題が起こる原因は、色々とあります。ここでは、それらについて書いてみます。

病気による頻尿や失禁

前立腺肥大や過活動膀胱など、排泄面に関連する病気は色々とあります。

病気が原因となっている時は、色々な対策をしても根本的な解決にはいたりません。

また、その原因を認知症だからと勘違いしてしまうこともあります。

一度病院に受診して、状況を詳しく説明して医師に相談してみましょう。

おすすめの対策
  • 医師に相談する

服薬の影響による頻尿

心不全や高血圧、足の浮腫みが強い時に処方される薬には、利尿作用が見られるものがあります。

特に高齢になると薬の作用が強く出る事があり、頻尿の原因になる事があります。

新しい薬を飲み始めた時にトイレの失敗が増えたりした場合は、一度病院に相談してみましょう。

おすすめの対策
  • 医師に相談する

原因を考えて対策することが大事だが、無理をする必要はなし

最初にも書いた通り、同じような状態が見られても原因が違う事があります。

そのため、しっかりと原因を考えた上での対策が必要になると思います。

しかし、排泄介助は、家族への介護負担が大きくなりやすく、身体的・精神的疲労がたまりやすいです。

そういう時は、無理をせずに通所や入所のサービスを使ったり、専門機関に相談する事をおすすめします。

無理をしないことが、介護を続ける一番の方法だと思いますし、介護される側・介護する側にも、一番大事なことだと思います。

最後に、この記事を読んで頂き、ありがとうございました。

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